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勤怠管理ツール — 記録がないと未払い残業を反証できない

2 分で読めます

労働時間の客観的な把握は法律上の義務です。選び方と、給与計算との連携を整理します。

目次(7 項目)
  1. 記録は義務
  2. 選ぶときの比較軸
  3. 小さい会社での最低限
  4. 記録すべきもの
  5. 労働時間に含まれるもの
  6. よくある問題
  7. 導入の進め方

記録は義務

使用者には労働時間を適正に把握する義務があり、客観的な記録による把握が原則とされています。タイムカード、ICカード、PCの使用記録などです。

自己申告制も認められますが、実態調査などの措置が必要になります。手書きの出勤簿だけでは、後から争いになったときに反証できません。

選ぶときの比較軸

  • 打刻の方法 … スマートフォン、PC、ICカード、生体認証。現場の実態に合うか(外回り、複数拠点、直行直帰)
  • GPS打刻 … 外勤がある場合。ただし常時の位置情報取得はプライバシーの問題になり得ます
  • 残業の上限アラート … 月45時間、年360時間、月100時間未満などに近づいたら警告
  • 有給の管理年5日の取得義務の管理、比例付与の自動計算
  • シフト管理 … 飲食、小売、介護
  • 給与計算ソフトとの連携転記ミスがなくなります
  • 36協定の期間管理

小さい会社での最低限

従業員が数人なら、高機能なツールは不要です。

  • 打刻できる(スマートフォンアプリで十分)
  • 月次で集計が出る
  • データを出力できる

これだけ満たしていれば足ります。月額は1人あたり数百円程度からあります。

記録すべきもの

  • 始業・終業時刻
  • 休憩時間
  • 時間外労働、休日労働、深夜労働の時間数
  • 有給休暇の取得日

賃金台帳に労働時間数を記入し、5年間(当分の間3年間)保存する義務があります。

労働時間に含まれるもの

打刻のルールを決めるときに影響します。

  • 義務づけられた着替え、準備、片付け
  • 朝礼、清掃
  • 手待ち時間(電話番など)
  • 参加が義務の研修・会議

「打刻後に着替える」という運用にしていても、着替えが義務なら労働時間です。

よくある問題

  • 打刻と実態がずれている … 定時で打刻して残業する。これを黙認すると、後から未払い残業として請求されます
  • 打刻忘れが放置される … 修正のルールと承認フローを決める
  • 管理職だから記録しない労働基準法上の管理監督者に当たるかは実態で判断されます。該当しても深夜割増は必要で、健康管理の観点から労働時間の把握は必要です

導入の進め方

  1. 現状の記録方法と課題を整理
  2. 無料トライアルで実際の現場で試す
  3. 打刻ルールを決めて周知
  4. 給与計算との連携を設定
  5. 1〜2か月は並行運用して確認

IT導入補助金の対象になることがあります。導入前に確認してください。

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