2つの方式
- 当事者型 … 契約当事者が電子証明書を取得して署名。証明力が高いが、相手にも証明書の取得が必要で、導入のハードルが上がります
- 立会人型(事業者署名型) … サービス事業者が、メール認証等で本人確認したうえで署名。相手はメールのリンクをクリックするだけ。実務で広く使われています
創業期は立会人型が現実的です。相手にアカウント登録も費用も求めません。
比較の軸
- 相手の費用負担がゼロか … ここが最重要。受信側が無料で署名できないと、導入を断られます
- 料金体系 … 月額固定か、送信件数の従量課金か。件数が少ないなら従量、多いなら固定
- 電子帳簿保存法への対応 … 締結した契約書は電子取引データです。取引年月日・金額・取引先での検索ができること
- タイムスタンプ … 付与されるか、追加費用か
- 権限管理・承認フロー … 誰が締結できるか
- テンプレート機能 … 定型契約を繰り返し使う場合
- データのエクスポート … 解約時に取り出せるか。ここを確認せずに契約すると、乗り換えられなくなります
- API連携(基幹システムと繋ぐ場合)
導入の実利
- 収入印紙が不要 … 課税文書は「文書」の作成に課税されるため、電子データには印紙税がかかりません。請負契約が多い事業では年間で大きな差になります
- 郵送の往復(1週間前後)が数分に
- 製本、押印、封入の手間がゼロ
- 締結状況が可視化される
- 保管と検索が容易
導入の順序
全契約を一気に切り替える必要はありません。
- 社内文書から … 雇用契約書、秘密保持誓約書。相手が従業員なので抵抗が小さい
- 協力的な取引先 … フリーランス、IT系
- 慎重な相手 … 官公庁、大企業、高齢の事業主。紙と併用する
電子化しにくいもの
法令で書面の交付が求められるものがあります(電子化を認める改正が進んでいます)。
- 定期借地契約、定期建物賃貸借契約のうち公正証書等が必要なもの
- 個別法で書面性が要求されるもの
迷う類型は事前に確認してください。
運用ルール
- 誰が締結できるか … 金額に応じた承認ルールを決める
- アカウントは人ごとに発行 … 共有すると、誰が締結したか追えません
- 二要素認証を有効にする
- 締結済みの契約書は自社のストレージにもダウンロード … サービスを解約するとアクセスできなくなります
- 契約台帳と紐づける(更新日、解約予告期限)
補助金
IT導入補助金の対象ツールになっていることがあります。導入を検討するなら、公募時期を確認してください。
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