少人数のコミュニケーション基盤 — 最初に決めると後が楽になること
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ツールの優劣より、使い分けのルールを決めるかどうかで差がつきます。メール・チャット・ファイル共有の最小構成と、決めておくべき運用を示します。
ツールより先に「置き場所」を決める
少人数のうちは、どのツールを使っても大差ありません。問題になるのは、情報がどこにあるか分からなくなることです。チャットの過去ログ、個人のメール、誰かのパソコンのデスクトップ。人が増えた瞬間に、この状態は機能しなくなります。
最初に決めるのは次の 3 点です。
- ファイルはどこに置くか … クラウドストレージを 1 つ決め、個人の端末に原本を置かない
- 決定事項はどこに書くか … チャットは流れます。決まったことは別の場所に残す
- 社外とのやり取りは何を使うか … メールか、相手のチャットに合わせるか
最小構成
| 用途 | 必要なもの | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 社外との連絡 | 独自ドメインのメール | info@ などの代表アドレスを誰が見るか |
| 社内の連絡 | チャット | チャンネルの分け方、返信の期待速度 |
| ファイル | クラウドストレージ | フォルダ構成、共有範囲、退職時の権限剥奪 |
| 会議 | Web 会議ツール | 録画の可否、議事録の置き場所 |
| 予定 | 共有カレンダー | 予定の公開範囲 |
独自ドメインのメールは最初に用意する
フリーメールのアドレスで営業すると、それだけで信用を落とします。ドメインを取得し、そのドメインのメールアドレスを使ってください。ドメインは年間 1,000〜3,000 円程度、メールのグループウェアは 1 人あたり月数百円から使えます。
あわせて、SPF・DKIM・DMARC の設定を必ず行ってください。設定していないと、送ったメールが相手の迷惑メールフォルダに入り、届いていないことに気づかないまま商談が流れます。
アカウント管理を最初から整える
創業期に最も後回しにされ、後で最も困るのがここです。
- 個人アカウントで会社のサービスを契約しない … 代表者個人の名義で契約したサービスは、担当が変わると引き継げません
- パスワードを共有しない … パスワード管理ツールを使い、アカウントは人ごとに発行します
- 退職時のチェックリストを作る … どのサービスの権限を止めるか、一覧がないと必ず漏れます
- 二要素認証を有効にする … 特にメールとクラウドストレージ
チャットで決めてはいけないこと
チャットは検索性が低く、後から経緯を追うのが困難です。次の内容は、必ず別の場所に残してください。
- 取引先との合意事項(メールか書面で)
- 金額、納期、責任範囲の変更
- 社内の決定事項とその理由
「言った・言わない」が起きるのは、決定がチャットの流れの中に埋もれているときです。決まったことを 3 行でまとめて、決まった場所に書く。この習慣だけで、後の揉め事がかなり減ります。
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