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英文契約書で確認すること — 準拠法と紛争解決地を最優先で

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日本の契約書と構造が違います。争いになったときにどこで、どの法律で判断されるかが最も重要です。

目次(6 項目)
  1. 最優先の2条項
  2. 日本の契約書との違い
  3. 押さえるべき条項
  4. 危険な条項
  5. やってはいけないこと
  6. 専門家に見てもらう

最優先の2条項

①準拠法(Governing Law)
どの国の法律で契約を解釈するか。日本法にできれば最も有利ですが、相手も同じことを考えます。第三国の法(シンガポール法、英国法など)で折り合うこともあります。

②紛争解決(Dispute Resolution)
争いになったとき、どこで解決するか。

  • 訴訟 … どの国の裁判所か。日本の判決は、多くの国でそのままでは執行できません
  • 仲裁 … 仲裁機関、仲裁地、言語を指定。ニューヨーク条約により、仲裁判断は多くの国で執行できます

国際取引では仲裁条項を入れるのが標準的です。判断の執行可能性がまったく違います。

日本の契約書との違い

日本英文契約
短い。「協議の上」で済ませる長い。あらゆる事態を明文化
信頼関係が前提契約書が唯一の根拠
「甲乙協議」条項書いていないことは義務にならない

「誠意をもって協議する」という条項は、英米法の実務ではほとんど意味を持ちません。必要なことは全部書く必要があります。

押さえるべき条項

  • Definitions(定義) … 用語の意味を確定させる
  • Scope of Work … 業務・供給の範囲
  • Price and Payment Terms … 通貨、支払期日、遅延利息
  • Delivery / IncotermsFOB、CIF、DDPなど。費用とリスクの移転点
  • Warranty(保証) … 期間、範囲
  • Limitation of Liability(責任制限)上限額を必ず入れる。入っていないと無限責任になり得ます
  • Indemnification(補償) … 第三者からの請求への対応
  • Force Majeure(不可抗力)
  • Confidentiality
  • Term and Termination … 期間、解除事由、解除の予告期間
  • Entire Agreement(完全合意)契約書以外のやり取りは効力を持たない、という条項。メールでの合意が無効になります
  • Assignment … 権利義務の譲渡制限

危険な条項

  • 責任制限がない
  • Indemnificationが一方的 … 自社だけが相手を補償する構造
  • 自動更新+長期の解除予告
  • 広範な独占権 … 最低購入数量なしの独占は避ける
  • 相手国の裁判所を専属管轄とする … 訴訟費用が現実的でなくなります

やってはいけないこと

  • 相手の雛形をそのまま署名する … 相手に有利に作られています
  • 機械翻訳だけで理解した気になる … 法律用語は日常語と意味が違います
  • 署名欄の権限を確認しない … 署名者に代表権があるか

専門家に見てもらう

国際契約に詳しい弁護士に確認を依頼してください。数万円〜十数万円で、桁違いのリスクを避けられます。

費用が難しい場合は、ジェトロの海外ビジネス相談、中小機構、都道府県の国際ビジネス支援窓口で相談できる場合があります。

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経営者のコメント

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