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決算書のどこを見られるか — 金融機関の目線

2 分で読めます

融資審査で重視される指標は決まっています。自社の決算書を金融機関の目で読めるようにします。

目次(5 項目)
  1. 最初に見られる3つ
  2. 次に見られる項目
  3. 説明を求められやすい勘定科目
  4. 粉飾は必ず見抜かれる
  5. 良く見せる正しい方法

最初に見られる3つ

①債務超過かどうか(純資産)
資産より負債が多い状態を債務超過といいます。債務超過の会社への新規融資は、原則として極めて困難です。創業期に赤字が続くと資本金を食い潰すので、純資産は毎期確認してください。

②営業利益・経常利益が黒字か
本業で稼げているか。営業利益が赤字で、補助金や資産売却の特別利益で最終黒字にしている場合、実質赤字と判断されます。

③債務償還年数

債務償還年数 = 有利子負債 ÷ (税引後利益 + 減価償却費)

今の利益水準で、借入れを何年で返せるかを示します。10年以内なら正常、20年を超えると要注意とされるのが一般的な目安です。

次に見られる項目

  • 自己資本比率 … 純資産 ÷ 総資産。高いほど安全
  • 売上高の推移 … 伸びているか、急減していないか
  • 粗利率の推移 … 下がっていれば収益構造の悪化
  • 借入金の推移 … 増え続けていないか
  • 現預金の残高 … 月商の何か月分か

説明を求められやすい勘定科目

①役員貸付金
会社から社長への貸付け。最も嫌われる科目です。「私的流用ではないか」「回収できるのか」と見られ、経営者保証を外す妨げにもなります。作らないこと、あるなら計画的に解消すること。

②仮払金・立替金
内容が不明な資産。整理されていない経理の象徴と見られます。

③売掛金
月商に対して過大なら、回収遅延や不良債権を疑われます。

④棚卸資産
過大なら、滞留在庫や粉飾を疑われます。

⑤長期前払費用・繰延資産
実態のない資産が計上されていないか。

粉飾は必ず見抜かれる

金融機関は多数の決算書を見ています。次のような不自然さは指摘されます。

  • 売掛金だけが不自然に増えている(架空売上)
  • 在庫が売上の伸びと合わない(在庫の水増し)
  • 利益は出ているのに現預金が増えない

一度でも粉飾が発覚すれば、その金融機関との取引は事実上終わります。

良く見せる正しい方法

  • 不良債権・滞留在庫を適正に処理する … 一時的に利益は減りますが、実態を示すほうが信頼されます
  • 役員貸付金を解消する … 役員報酬から返済するなど
  • 利益を内部留保する … 節税より純資産を厚くする
  • 月次試算表を定期的に渡す … 期中の状況が見えると評価が安定します

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経営者のコメント

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