補助金の申請で落ちる典型パターン 6 つ
不採択の理由は公表されないことが多いのですが、審査項目は公募要領に書かれています。書類の書き方以前に外している点を整理しました。
目次(6 項目)
1. 公募要領の審査項目に沿って書いていない
審査は、公募要領に書かれた審査項目に沿って点を付ける形で行われます。ところが多くの申請書は、書きたいことを書いた自己紹介になっています。審査項目を見出しにして、その順番で書くだけで通過率は変わります。審査員が探している情報を探させないことが基本です。
2. 「誰の、どんな困りごとを解決するか」が書かれていない
自社の技術やサービスの説明に紙面を使い、顧客が誰なのかが曖昧な申請書は評価されません。市場規模の一般論ではなく、具体的な顧客像と、その顧客が現在どう困っていて、いくら払う用意があるかを書きます。見込み客へのヒアリング結果や、既存の引き合いがあれば必ず入れてください。
3. 数字の裏付けがない
「売上が 3 年で 2 倍になります」と書いても、その根拠(単価 × 想定客数 × 稼働率)が示されていなければ、ただの願望と読まれます。積み上げの計算過程を見せてください。控えめでも根拠のある数字のほうが、大きくても根拠のない数字より評価されます。
4. 補助事業と本業の関係が説明されていない
補助金は、その投資が事業全体をどう良くするかを見ています。設備の仕様や機能ばかり書いて、その設備が入ることで生産能力がどう変わり、売上・利益にどう効くのかが書かれていないと点が入りません。
5. 加点項目を取りこぼしている
多くの制度に加点項目があります。よくあるものは次のとおりです。手続き自体は無料か低コストで、期間も数週間程度です。
- 経営革新計画の承認
- 事業継続力強化計画の認定
- パートナーシップ構築宣言の登録
- 賃上げの表明
- 健康経営優良法人、くるみん・えるぼしなどの認定
採択率が拮抗する制度では、加点の有無が結果を分けます。公募が始まってから取得しようとすると間に合わないものもあるので、狙う制度が決まった時点で着手してください。
6. 締切直前に着手している
公募期間は数週間しかありません。加点項目の取得、認定支援機関の確認書、相見積りの取得、GビズID プライムの発行(発行までに 1〜2 週間かかることがあります)など、事前に時間が要るものが複数あります。公募開始を待たず、前年度の公募要領で準備を始めておくのが実務的なやり方です。制度の骨格が年度で大きく変わることは多くありません。
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