なぜ管理するか
創業期の営業は、「今の案件をこなしている間は忙しく、終わると次がない」という波を繰り返します。これは意志の問題ではなく、先の見込みが見えていないことが原因です。
案件を段階に分けて並べると、2〜3か月先の売上が見えるようになり、手を打てます。
段階の分け方
| 段階 | 状態 | 受注確度の目安 |
|---|---|---|
| 1. リード | 接点はあるが、商談前 | 5% |
| 2. 初回商談 | 会って課題を聞いた | 20% |
| 3. 提案 | 提案・見積を出した | 40% |
| 4. 交渉 | 条件を詰めている | 70% |
| 5. 内定 | 口頭で合意、稟議中 | 90% |
| 6. 受注 | 契約締結 | 100% |
確度は自社の実績に合わせて調整してください。最初は目安でよく、実績が溜まったら見直します。
見るべき数字
- 各段階の件数と金額
- 加重見込み … 金額 × 確度の合計。これが将来の売上の目安
- 段階ごとの転換率 … 初回商談から提案に進む割合、提案から受注になる割合
- 案件の滞留日数 … 同じ段階に30日以上いる案件は、実質失注していることが多い
- 平均受注期間 … 初回接触から受注まで何日か
ボトルネックを見つける
段階ごとの転換率を見ると、どこで詰まっているかが分かります。
- リード → 商談が低い … アプローチの相手か、切り出し方の問題
- 商談 → 提案が低い … ヒアリング不足、または対象がずれている
- 提案 → 受注が低い … 価格、実績、決裁者に届いていない
どこが弱いかで打ち手が変わります。全部を頑張るのではなく、最も低いところを直す。
逆算して必要な件数を出す
月300万円の受注が必要で、平均単価が50万円、提案からの受注率が30%なら、
- 必要な受注件数 = 6件
- 必要な提案件数 = 20件
- 商談から提案への転換率が50%なら、必要な商談件数 = 40件
ここまで分解すると、毎日何件当たればよいかが決まります。「頑張る」ではなく作業量の問題になります。
ツール
件数が少ないうちは表計算ソフト1枚で十分です。案件名、相手、金額、段階、次のアクション、期日。この6項目があれば機能します。
件数が増えて管理しきれなくなったら、営業管理のツールを検討してください。ツールを入れても、入力されなければ意味がないので、まず表計算で習慣を作るのが確実です。
週1回の見直し
毎週30分、リストを上から見て、「次に何をするか」と「いつやるか」を全案件に書く。次のアクションが空欄の案件は、放置されて消えます。
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