使い回しが危険な理由
どこか1つのサービスからパスワードが漏れると、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせで、他のサービスへの侵入が試されます(パスワードリスト攻撃)。
自社のセキュリティが万全でも、使っている外部サービスが漏えいすれば影響を受けます。
パスワード管理ツールでできること
- サービスごとに異なる強固なパスワードを自動生成
- 覚える必要がない … マスターパスワード1つだけ
- 安全に共有できる … パスワードを見せずに使わせることも可能
- 権限管理 … 誰がどのアカウントにアクセスできるか
- 退職時に一括で権限を剥奪
- 漏えいしたパスワードの検知
やってはいけない共有方法
- チャットやメールで送る … 履歴に残り続けます
- 表計算ソフトで一覧管理 … そのファイルが漏れたら全滅
- 付箋、手帳
- 共有アカウントを1つ作って全員で使う … 誰が何をしたか追えず、退職時に切れません
導入の手順
- ツールを選ぶ(個人用は無料、法人向けは1人あたり月数百円程度)
- 使っているサービスを全部書き出す … ここで初めて、不要なアカウントが見つかります
- 重要なものから順に、強固なパスワードに変更して登録
- 二要素認証を併せて有効にする
- 共有が必要なものは、ツールの共有機能を使う
二要素認証を優先する
パスワードを強くするより、二要素認証を有効にするほうが効果が高い場面が多くあります。パスワードが漏れても、多くの侵入を防げます。
最低限、次には設定してください。
- メール … ここを取られると、他サービスのパスワードリセットができてしまいます
- クラウドストレージ
- ネットバンキング
- 会計ソフト
- SNSの公式アカウント
退職時の運用
- チェックリストを作る … どのサービスの権限を止めるか。一覧がないと必ず漏れます
- 個人アカウントを削除、共有アカウントのパスワードを変更
- 二要素認証の登録端末を解除
- 個人の端末に残っているデータの削除
代表者に何かあったとき
1人会社では、代表者しかパスワードを知らない状態が最大のリスクです。
- ネットバンキング、会計ソフト、ドメイン、サーバー
- これらにアクセスできないと、事業が完全に止まります
信頼できる家族または共同経営者に、緊急時のアクセス方法を伝えておくか、管理ツールの緊急アクセス機能を設定してください。BCPの一部として考えるべき項目です。
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