審査が見ているのは1点
金融機関が知りたいのは「貸した金が返ってくるか」だけです。事業の面白さ、成長性、社会的意義は、返済確実性の説明材料としてのみ意味を持ちます。
この前提を外すと、熱意は伝わるのに審査は通らない、という結果になります。
返済原資の考え方
返済原資 = 税引後利益 + 減価償却費
減価償却費は費用だが現金は出ていかないため、返済に回せます。この金額が年間の返済額(元本)を上回っているかが、最も基本的なチェックポイントです。
例えば年間返済が240万円(月20万円)なら、税引後利益+減価償却費が240万円を超える計画でなければ、計算上返せません。
書く項目
- 創業の動機・経歴 … 同業種での経験年数は最重要。何を担当し、どんな成果を出したか
- 事業内容 … 誰に、何を、いくらで。第三者が読んで分かる言葉で
- 取引先 … 販売先・仕入先の見込み。すでに決まっている契約があれば必ず書く
- 従業員 … 人数と人件費
- 借入の状況 … 個人のローン、住宅ローン、カードローン、奨学金も含めて正直に。信用情報で必ず分かります
- 必要な資金と調達方法 … 設備資金と運転資金の内訳、自己資金と借入の内訳
- 事業の見通し … 売上・原価・経費・利益。創業当初と軌道に乗った後の2時点
売上の書き方
「月商100万円」ではなく、必ず積み上げます。
客単価3,000円 × 1日20人 × 営業25日 = 月商150万円
そのうえで、その数字の根拠を書きます。近隣の同業店舗の実績、前職での経験値、席数と回転率、すでにある引き合いの件数。根拠のない数字は、審査ではゼロ点です。
保守的に書く
大きな数字を書くと熱意が伝わると思いがちですが、逆効果です。根拠のない大きな数字は「事業を分かっていない」という評価になります。
むしろ「初年度は月商80万円で赤字、半年後に損益分岐を超え、2年目から黒字化」という現実的な計画のほうが、返済のリスクを認識していると評価されます。
添付すると強い資料
- 契約書、発注書、見積書(受注が決まっている証拠)
- 見込み客へのヒアリング結果
- 前職での実績が分かるもの
- 資格証、許認可の申請状況
- 自己資金の通帳(積み立ての履歴)
- 物件の資料、設備の見積書
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