ライター・デザイナーが独立する — 単価と契約で最初につまずかない
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実務は回せても、値決め・契約・請求でつまずきます。フリーランス新法で守られる範囲も含めて整理します。
時間単価で考える癖をつける
「1本◯円」で受けていると、修正回数が増えたときに時間単価が崩壊します。受注のたびに想定工数と実工数を記録し、時間単価を出してください。
必要な時間単価は、年間に必要な粗利(生活費+社会保険+税金+経費+再投資)を、実際に売上になる時間で割って出します。営業・経理・移動を除くと、年1,000〜1,200時間程度が現実的な稼働です。
契約で必ず決める5点
- 成果物の範囲 … 本数、文字数、ページ数、デザイン案の数
- 修正回数 … 「◯回まで無料、以降は1回◯円」。ここを決めないと無限に続きます
- 検収と支払 … 検収期間、支払期日。期間内に連絡がなければ検収完了とみなす条項を入れる
- 著作権の移転時期 … 「報酬の支払い完了をもって移転」にしておくと、未払いのまま使われるのを防げます
- クレジット表記・実績公開の可否 … 後から「事例に載せてよいか」を聞くのは難しい。契約時に決めておく
フリーランス新法で守られること
2024年11月施行のフリーランス新法により、発注側には次の義務があります。従業員を使用しない個人として受注する場合、相手が小さな会社でも適用されます。
- 取引条件の明示 … 業務内容、報酬額、支払期日などを書面または電磁的方法で。口頭発注は違法
- 報酬の支払期日 … 受領日から60日以内
- 一定期間以上の継続的委託では、買いたたき、一方的な報酬減額、受領拒否、不当なやり直しの要求が禁止
- 中途解除・不更新は30日前までに予告
条件が示されないまま作業に入るのは、相手側の違反です。「発注書をください」と言って構いません。
単価交渉のタイミング
継続案件の単価は、放っておくと据え置かれます。上げやすいのは次のときです。
- 契約更新の時期
- 作業範囲が増えたとき(増えた分を明確にして提示)
- 他の案件で埋まっていて、実際に受けられる本数が減っているとき
法人化を考える目安
- 利益が増えて税負担が重くなった
- 取引先が法人としか契約しない
- 消費税の課税事業者になるタイミング
ただし法人にすると社会保険の加入義務、決算費用、均等割が発生します。税率の比較だけでなく、増える固定費を含めて判断してください。
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