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評価と昇給の決め方 — 小さい会社ほど基準が要る

2 分で読めます

人数が少ないほど、評価が感覚的になりがちです。不満を生まない最低限の仕組みを整理します。

目次(8 項目)
  1. 基準がないと何が起きるか
  2. 最小構成の評価
  3. 評価の観点
  4. 昇給の設計
  5. 賞与の扱い
  6. 伝え方
  7. 役員報酬との整合
  8. 賃上げ支援

基準がないと何が起きるか

  • 「なぜあの人のほうが給料が高いのか」という不満
  • 何をすれば評価されるか分からず、行動が変わらない
  • 代表者の印象で決まっているように見える
  • 優秀な人から辞める

人数が少ないほど、待遇の差は目につきます。「小さい会社だから評価制度は不要」ではなく、小さいからこそ基準を言葉にする必要があります。

最小構成の評価

複雑な制度は要りません。次の3点で足ります。

  1. 期首に期待することを言葉にする … 数値目標でも、担当範囲でも。書いて渡す
  2. 期末に振り返る … できたこと、できなかったこと、次の期待
  3. 昇給の考え方を伝える … いつ、何を基準に決めるか

評価の観点

  • 成果 … 数値化できるもの(売上、件数、納期遵守)
  • 行動 … 数値にならないが重要なこと(後輩の育成、改善提案、協力
  • 能力 … できるようになったこと

成果だけで評価すると、数値になりにくい業務(総務、サポート、育成)が軽視されます。3つを組み合わせてください。

昇給の設計

  • 時期を決める … 年1回(多くは4月または期首)。不定期だと期待が読めません
  • 原資を先に決める … 業績に応じた総額。個別に決めてから合計すると、人件費が計画を超えます
  • 下げられない前提で設計する基本給の引き下げは労働条件の不利益変更で、原則として合意が必要です。業績連動にしたいなら賞与や手当で
  • 最低賃金の改定(毎年10月)との整合を確認する

賞与の扱い

  • 支給義務はありません … 就業規則に「支給する」と定めると義務になります。「業績に応じて支給することがある」という定め方にしておくと裁量が残ります
  • 算定期間と支給対象者(支給日在籍要件)を明記する
  • 社会保険料がかかります(賞与支払届の提出も必要)

伝え方

  • 結果だけでなく理由を伝える … 「今回は◯◯を評価した」「△△が次の課題」
  • 評価が低いときこそ具体的に … 抽象的な指摘は改善につながりません
  • 面談の記録を残す … 指導の履歴は、後の人事判断の根拠にもなります

役員報酬との整合

従業員の給与を抑えて役員報酬だけが高い状態は、必ず伝わります。また、役員報酬は期首から3か月以内に決めたら期中は変えられないため、従業員の昇給時期とずれることがあります。年間の人件費計画として一体で考えてください。

賃上げ支援

  • 賃上げ促進税制 … 給与等支給額の増加分に応じた税額控除
  • 業務改善助成金キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)

制度を使えば、賃上げの負担を一部軽減できます。実施前に要件を確認してください。

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経営者のコメント

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