なぜつなぎ資金が要るのか
補助金は原則として精算払いです。流れはこうなります。
- 採択 → 入金なし
- 交付決定 → 入金なし
- 事業実施(全額を自社が支払う)
- 実績報告
- 確定検査
- 請求 → ようやく入金
補助率2/3で3,000万円の投資をする場合、補助金2,000万円は後から入りますが、3,000万円全額をいったん自社が用意する必要があります。
つなぎ融資の申し込み方
金融機関にとって、補助金のつなぎ資金は返済原資が明確な融資です。通常の運転資金より説明しやすい面があります。
用意する資料は次のとおりです。
- 交付決定通知書 … 補助金額が確定している証拠。これがあるかないかで話がまったく違います
- 補助事業の計画書
- 設備等の見積書
- 資金繰り表(補助金の入金見込み時期を明記)
- 返済計画
申し込むタイミング
採択が決まった段階、遅くとも交付決定の直後に相談してください。発注してから資金を探すのでは間に合いません。
理想を言えば、申請の段階で金融機関に話を通しておくことです。「採択されたらつなぎ資金をお願いしたい」と伝えておけば、採択後の動きが速くなります。制度によっては、金融機関との連携が申請要件になっているものもあります。
自己負担分も忘れない
つなぎ融資でカバーされるのは補助金相当額です。自己負担分(補助率が2/3なら1/3)は、そもそも自社で用意する必要があります。
3,000万円の投資で補助金2,000万円なら、自己負担1,000万円。つなぎ融資2,000万円と合わせて、3,000万円が動きます。自己負担分の手当ても含めて資金計画を立ててください。
返済の設計
補助金が入金されたら、その分を一括で返済する設計が一般的です。ただし、
- 確定検査で経費が否認されると、補助金額が減額されます。その分は自己資金で返すことになります
- 入金時期が予定より遅れることがあります
この2つのリスクを見込んで、返済期限には余裕を持たせてもらう交渉をしてください。
その他の手段
- 概算払い・中間払い … 制度によっては認められています。公募要領を確認してください
- 支払条件の交渉 … 設備業者に検収後60日払いなどを相談。ただし実績報告までに支払を完了する必要がある制度が多い点に注意
- リースの活用 … ただし所有権がリース会社にあると補助対象外になる制度があります。必ず事前に事務局へ確認
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