関係は平時に作る
金融機関の担当者は、普段から状況を知っている会社には融資を検討しやすくなります。逆に、資金が足りなくなってから初めて来た会社は、何も分からないところから審査を始めることになります。
創業期に小さくても借りて、きちんと返した実績は、次の融資で効きます。金額の大小より、取引履歴を作ることに意味があります。
定期的に渡すもの
- 月次試算表 … 3か月に1度でも構いません。継続していることが重要
- 決算書 … 決算後2〜3か月以内に。説明を添えて自分から持っていく
- 事業計画 … 大きな投資や方針転換をするとき
- 受注状況の報告 … 大口の受注が決まったとき
何を話すか
数字の報告だけでなく、次を伝えると理解が深まります。
- 今期の見通しと、その根拠
- 業界の状況、自社への影響
- 設備投資や採用の予定
- 悪い情報こそ早く … 大口先を失った、原価が上がった。後から知られるより、自分から言うほうが信頼されます
複数の金融機関と付き合う
1行だけに依存すると、その行の方針変更で資金調達が止まります。創業期でも、日本政策金融公庫+地元の信用金庫のように複数の窓口を持っておくと選択肢が増えます。
ただし、あまりに多くの金融機関から少額ずつ借りると「取引が散っている」と見られることがあります。メインを1つ決めて、そこに情報を集中させるのが基本形です。
信用金庫・信用組合の使い方
地域の小規模事業者を対象としており、面談ベースで事情を汲んでくれることがあります。メガバンクが取引に応じない規模でも、口座開設から取引を始められます。
会員(出資者)になることを求められる場合がありますが、出資金は数万円程度で、地域の情報や取引先の紹介を受けられることもあります。
担当者が変わることを前提にする
金融機関の担当者は数年で異動します。個人の関係に依存せず、資料として記録を残すことが重要です。試算表、事業計画、面談のメモ。新しい担当者が来ても、それらがあれば引き継がれます。
やってはいけないこと
- 粉飾 … 一度でも発覚すれば、その後の取引は不可能になります
- 返済の延滞を連絡なしに起こす … 延滞する前に相談すれば、リスケジュールという選択肢があります
- 資金使途と違う使い方をする
- 税金・社会保険料を滞納する
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