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返済が苦しくなったら — リスケジュールという選択肢

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延滞する前に相談すれば、元本の返済を一時的に止める交渉ができます。手順と、その後に何が起きるかを整理します。

目次(7 項目)
  1. リスケジュールとは
  2. 延滞する前に相談する
  3. 相談に持っていくもの
  4. 複数行から借りている場合
  5. リスケ後に起きること
  6. 支援機関を使う
  7. リスケで解決しない場合

リスケジュールとは

借入金の返済条件を変更することです。一般的には元本の返済を一定期間止め、利息のみの支払いにする形を取ります。期間は6か月〜1年ごとに見直すのが通例です。

債務が免除されるわけではありません。返済が先送りされ、その分だけ完済が遅くなります。

延滞する前に相談する

ここが最も重要です。延滞してから相談するのと、延滞する前に相談するのでは、扱いがまったく違います。

  • 延滞前 … 正常な取引先からの相談として、条件変更の協議に応じてもらえる可能性が高い
  • 延滞後 … 事故情報として扱われ、その後の新規融資が極めて難しくなります

資金繰り表で「3か月後に返済が厳しい」と分かった時点が、相談すべきタイミングです。

相談に持っていくもの

  • 資金繰り表 … 向こう6〜12か月。いつ、いくら足りないのかを1円単位で
  • 直近の試算表
  • 経営改善計画 … なぜ苦しくなったのか、何をして立て直すのか、いつ元の返済に戻せるのか
  • 全ての借入れの一覧(他行分を含む

「苦しいので待ってください」だけでは話になりません。改善の道筋を自分で示すことが交渉の前提です。

複数行から借りている場合

1行だけリスケすると、他行から見れば不公平になります。全行に同時に相談し、返済額を按分して減らすのが原則です。メイン行に相談し、調整を主導してもらう形が一般的です。

リスケ後に起きること

  • 新規融資は原則として止まります … 条件変更中の先に追加で貸すことはまれです
  • 金融機関への定期的な報告義務が生じます(月次試算表など)
  • 計画の進捗が芳しくないと、次回の更新が認められないことがあります
  • 信用保証協会の保証付き融資の場合、協会の同意も必要です

支援機関を使う

自力で経営改善計画を作るのが難しい場合、次の窓口があります。

  • 中小企業活性化協議会 … 各都道府県にあり、無料で相談でき、金融機関との調整を支援してくれます
  • 認定経営革新等支援機関(税理士、中小企業診断士など)
  • よろず支援拠点

リスケで解決しない場合

返済を止めても事業が黒字化しないなら、リスケは問題を先送りするだけです。その場合は、事業再生(私的整理、民事再生)や、廃業の検討も含めて、早い段階で専門家に相談してください。選択肢は早いほど多く残っています。

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