事業系ごみは家庭ごみと別
事業活動に伴って生じた廃棄物は、事業者の責任で適正に処理する義務があります(廃棄物処理法)。
自宅兼事務所であっても、事業から出たごみを家庭ごみの収集に出すのは違法です。自治体によっては指導・罰則の対象になります。
2つの区分
- 産業廃棄物 … 法令で定められた20種類(廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず、汚泥、廃油、廃酸・廃アルカリなど)。業種限定のものもあります
- 事業系一般廃棄物 … 産業廃棄物以外の事業ごみ。オフィスから出る紙くず、生ごみなど(業種によっては紙くずが産業廃棄物になります)
処理の方法
事業系一般廃棄物
- 自治体の許可を受けた収集運搬業者に委託
- 自治体の処理施設へ自己搬入
- 自治体によっては、有料の指定袋で収集してくれる制度があります。少量の事業者向け
産業廃棄物
- 産業廃棄物収集運搬業・処分業の許可を持つ業者に委託
- 委託契約書を書面で締結(収集運搬業者と処分業者、それぞれと)
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付と管理
マニフェストの義務
産業廃棄物を委託するときは、マニフェストを交付し、処理が終わったことを確認する義務があります。
- 交付した控えを5年間保存
- 返送されたマニフェストで、処理完了を確認
- 期限内に返送されない場合は、都道府県等へ報告
- 年1回、交付等状況報告書を提出(前年度分を6月30日までに)
- 電子マニフェストを使えば、報告が自動化されます
マニフェストの不交付・虚偽記載は罰則の対象です。
不法投棄の責任
委託した業者が不法投棄をした場合、委託した事業者(排出事業者)も責任を問われることがあります。
- 許可の有無を確認する … 許可証の写しをもらう
- 極端に安い業者は疑う
- 委託契約書とマニフェストを適正に運用する
創業期にありがちな見落とし
- 自宅兼事務所で、事業ごみを家庭ごみに混ぜる
- 引っ越し・閉店時の大量廃棄 … 什器、在庫。産業廃棄物として処理が必要
- PCや電子機器の廃棄 … データ消去が必要。資源有効利用促進法によるメーカー回収の仕組みもあります
- 古紙・段ボール … 業種により産業廃棄物になる場合があります
費用
事業系ごみの処理は有料です。従量制が基本で、量が増えるほど費用も増えます。
- 分別を徹底して、リサイクルできるものを分ける
- 不要なものを持ち込まない(過剰包装の削減)
- 複数業者から見積りを取る
まず自治体に聞く
区分や処理方法は自治体によって異なります。市区町村の廃棄物担当課に電話すれば、自社のごみがどの区分で、どう出せばよいかを教えてもらえます。相談は無料です。
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