買う前に「本当に要るか」
創業期は「事務所らしくしたい」という気持ちから、不要なものを買いがちです。売上を生まない支出は、現金を減らすだけです。
判断基準は「なくて困るか」。困らないなら、必要になってから買えば足ります。
優先順位
最初に要るもの
- PC、通信環境
- 電話(固定番号)
- 名刺
- 印鑑一式
- 会計ソフト
- 事業用の口座、カード
後回しでよいもの
- 応接セット、来客用の設備(相手先を訪問すれば済みます)
- 複合機(コンビニ印刷で足りる量なら不要)
- 高価な什器
- 大量の文具のまとめ買い
買う・借りる・使うの判断
| 手段 | 向くもの |
|---|---|
| 買う | 毎日使う、長く使う、安い |
| リース・レンタル | 高額、更新が早い、初期費用を抑えたい |
| サブスクリプション | ソフトウェア |
| 都度利用 | 会議室、印刷、撮影機材。使用頻度が低いもの |
| 中古 | 什器、PC(保証とサポートを確認) |
調達先を決めておく
毎回探すのは時間の無駄です。カテゴリごとに1〜2社決めておくと、発注が単純作業になります。
- 事務用品・消耗品 … 通販1社に集約(注文履歴から再注文できる)
- 印刷物 … ネット印刷1社
- PC・周辺機器
- 什器
1円でも安く買う努力より、探す時間を減らすほうが得です。時給換算で考えてください。
経費処理を意識した買い方
- 10万円未満 … 全額その年の経費
- 10万円以上30万円未満 … 青色申告の中小企業者等なら、少額減価償却資産の特例で全額経費(年300万円まで)
- 30万円以上 … 減価償却
- 判定は税込経理なら税込価格 … 免税事業者は注意
また、取得価額10万円以上の資産は償却資産申告の対象になります(車両を除く)。買ったものを固定資産台帳に記録してください。
支払方法を統一する
事業用のクレジットカードに集約すると、次が一度に解決します。
- 私費と経費が自動的に分かれる
- 会計ソフトに自動で仕訳が起票される
- 支払サイトが1〜2か月伸びる
- 明細が証憑の補助になる(領収書は別途保管)
インボイスの確認
課税事業者の場合、仕入税額控除には適格請求書が必要です。通販サイトや店舗が適格請求書発行事業者かどうかで、実質的なコストが変わります。少額特例の適用がない場合は、領収書の記載を確認してください。
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