順番を間違えると車両が使えない
キッチンカーで最も多い失敗は、車両を先に用意してから保健所に相談することです。営業許可の施設基準(給排水タンクの容量、シンクの数、手洗い設備)を満たしていないと、改造のやり直しになります。
正しい順番は、①保健所に相談 → ②取り扱う品目を決める → ③基準を満たす車両を用意 → ④営業許可を申請、です。
給水タンクの容量で扱える品目が変わる
多くの自治体で、給水タンクの容量によって提供できる調理の範囲が区分されています。容量が小さいと、提供できるのは温めや盛り付け程度に限られ、大きいほど調理の幅が広がります。
基準は自治体ごとに異なるため、出店予定地を管轄する保健所に必ず確認してください。営業許可は原則として管轄区域ごとに必要で、県をまたいで出店するなら複数の許可が要ります。
必要な資格と届出
- 食品衛生責任者 … 1日の講習で取得可
- 営業許可 … 保健所。車両の検査があります
- 車検証の記載 … 8ナンバー等の区分や、構造変更が必要な場合があります
- 火気を使う場合 … 消防署への相談。LPガスの取り扱い
出店場所の確保が本番
許可より難しいのが場所です。道路上での営業は原則できません(道路使用許可が必要で、常設の営業には向きません)。実際の出店先は次のような私有地です。
- オフィスビルの敷地、工場・事業所の駐車場
- 商業施設、スーパーの軒先
- イベント会場、フェス、マルシェ
- 公園(自治体の許可が必要)
出店料は固定額か売上歩合で、歩合の場合は10〜20%程度が一つの相場です。マッチングサービスもありますが、継続して稼げる場所は自分で開拓した関係から生まれることが多いのが実情です。
費用の目安
- 中古の軽トラ改造 … 100〜250万円
- 新規製作 … 300〜600万円
- レンタル … 月10〜20万円程度
- 営業許可、食品衛生責任者、保険 … 数万円
最初はレンタルで数か月試すと、売れる場所・時間帯・メニューが分かってから車両に投資できます。
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