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出資を受けるという選択 — 融資とは何が違うか

2 分で読めます

返済不要な代わりに、株式と経営の自由を渡します。向く事業・向かない事業と、最初に決めておくべき点を整理します。

目次(6 項目)
  1. 融資と出資の根本的な違い
  2. 出資が向く事業
  3. 出資が向かない事業
  4. 出資者の種類
  5. 最初に決めておくこと
  6. 投資契約で見る条項

融資と出資の根本的な違い

融資(デット)出資(エクイティ)
返済必要不要
コスト金利(数%)株式の希薄化
経営への関与原則なし株主として関与。取締役派遣もある
求められる成長返済できればよい数年で数倍〜数十倍
失敗時返済義務が残る返済義務なし

出資が向く事業

  • 急速に市場が拡大している領域
  • 先行投資が大きく、黒字化まで時間がかかる(SaaS、創薬、ハードウェア)
  • スケールしたときに極めて大きな市場が取れる
  • 数年内の上場または売却(M&A)を目指せる

出資が向かない事業

  • 着実に利益が出るが、爆発的には伸びない事業 … 受託、店舗、地域密着型サービス
  • 経営の自由を手放したくない
  • 自己資金と融資で十分回る

投資家は数年内のリターンを求めます。「安定して年5%成長」という優良な事業でも、出資の対象としては合いません。無理に出資を受けると、事業の性質に合わない成長を求められて苦しくなります。

出資者の種類

  • エンジェル投資家 … 個人。数百万〜数千万円。意思決定が速く、事業の初期段階から入る
  • ベンチャーキャピタル(VC) … ファンド。数千万〜数億円。ファンドの満期があるため、出口(上場・売却)を明確に求められます
  • 事業会社(CVC) … 事業シナジーを目的とする。取引関係が生まれることもあるが、競合との取引が制限される場合も

最初に決めておくこと

  • 創業者の持株比率 … 資金調達を重ねると希薄化します。最終的に経営権を保てるかを最初から逆算しておく
  • 創業株主間契約 … 共同創業者がいるなら、退任時の株式の扱いを先に決める
  • 株式の譲渡制限 … 定款で設定しておく

投資契約で見る条項

  • 優先株式の内容 … 残余財産の優先分配、参加型か非参加型か
  • 希薄化防止条項 … 次回がより低い株価だった場合の調整
  • 取締役の指名権、オブザーバー権
  • 事前承諾事項 … 一定の経営判断に投資家の承諾が必要になる範囲。広すぎると日常の意思決定が止まります
  • 買戻し条項 … 一定の事由で創業者に株式の買戻しを求める条項。個人に巨額の債務が発生し得るため、最も慎重に見るべき箇所
  • ドラッグ・アロング(共同売却請求権)

投資契約は必ず弁護士に確認してもらってください。ここでの1行が、数年後の経営を大きく左右します。

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経営者のコメント

同じ時期に会社をつくった経営者が、この記事にどう向き合ったか。

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