「検討します」の正体
この言葉が出るのは、次のいずれかです。
- 断りたいが、その場で言いにくい
- 決裁者ではないので決められない
- 比較対象があり、まだ比べている
- 今すぐやる理由がない
- 不安な点が残っている
どれなのかを確認しないまま「では検討をお願いします」と帰ると、そのまま消えます。
その場で確認する質問
- 「ご検討にあたって、気になる点はありますか」
- 「もし進めるとしたら、どのような手順になりますか」
- 「いつ頃までにご判断される予定でしょうか」
- 「他にご検討中の選択肢はありますか」
- 「率直に、今の時点で何割くらいの感触でしょうか」
最後の質問は、相手が正直に答えやすい聞き方です。「2割です」と言われたら、その理由を聞けます。
クロージングは途中で決まる
最後に押すテクニックより、商談の過程で障害を潰しておくほうが効果があります。
- ヒアリングで決裁の流れを確認 … 誰が決めるのか
- 予算感を早めに確認 … 大きくずれていれば、提案の前に分かる
- 不安を先回りして潰す … よくある質問、事例、保証
- 決裁者に直接会う機会を作る … 「一度ご一緒にご説明させていただけませんか」
- 担当者が社内で説明できる資料を渡す … 1枚の要約
決裁者に届かせる
担当者は社内での説得者です。その人が説明しやすい材料を渡してください。
- 1枚の要約資料(課題、解決策、費用、効果、スケジュール)
- 投資対効果の計算
- 他社事例
- リスクとその対策
今やる理由を作る
緊急性がないと後回しになります。
- 放置した場合のコストを金額で示す … 「月40時間 × 時給換算 = 月◯万円」
- 期限のある外部要因 … 法改正、補助金の公募期限、繁忙期の前
- 納期 … 「今ご発注いただければ◯月に稼働します」
虚偽の期限や限定は景品表示法違反になります。実在する理由だけを使ってください。
押しすぎない
強引に契約を取っても、納品後に不満が出て、紹介も再受注も生まれません。また、消費者向けの取引では特定商取引法の規制(不実告知、威迫困惑の禁止、クーリング・オフ)があります。
合わない相手には、こちらから「今回は見送られたほうがよいかもしれません」と言えるほうが、長期的には信用されます。
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