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損益分岐点を出す — 月いくら売れば赤字にならないか

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計算式は単純ですが、創業期は「返済」を含めた資金ベースの分岐点も必要です。両方の出し方を示します。

目次(6 項目)
  1. 計算式
  2. 数字で見る
  3. 創業期は「資金ベース」の分岐点も出す
  4. 分岐点を下げる3つの方法
  5. 創業期の使い方
  6. 値引きの判断にも使う

計算式

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率
限界利益率 = (売上 − 変動費) ÷ 売上

数字で見る

月の固定費が150万円、限界利益率が60%の会社の場合。

150万円 ÷ 0.6 = 月250万円

月250万円売れば利益がゼロ、それを超えた分の60%が利益になります。月300万円なら、超過50万円 × 60% = 30万円の営業利益です。

創業期は「資金ベース」の分岐点も出す

損益分岐点は会計上の利益がゼロになる点ですが、実際に必要なのは現金が回るかどうかです。次の調整を加えます。

  • 借入金の元本返済を足す … 元本返済は費用ではないので損益計算書に出ませんが、現金は出ていきます
  • 減価償却費を引く … 費用だが現金は出ていきません
  • 納税資金を足す
資金ベースの必要売上 = (固定費 − 減価償却費 + 元本返済額 + 納税見込) ÷ 限界利益率

借入れがある会社では、この数字が損益分岐点より数十万円高くなるのが普通です。「黒字なのに資金が減る」原因の多くはここにあります。

分岐点を下げる3つの方法

  1. 固定費を下げる … 家賃、固定的な人件費。効果が持続します
  2. 限界利益率を上げる … 値上げ、原価の低減、利益率の高い商品の構成比を上げる
  3. 変動費を下げる … 仕入交渉、外注から内製へ

限界利益率を60%から65%に上げるだけで、分岐点は250万円から231万円に下がります。数%の改善が大きく効くのがこの式の特徴です。

創業期の使い方

  • 開業前 … この売上が現実的に取れるかを検証する。取れないなら、固定費の前提(家賃、人員)を見直す
  • 開業後 … 毎月、実績が分岐点を超えているかを確認する
  • 投資判断 … 設備や人を増やすと固定費が増える。分岐点がいくらに上がるかを先に計算する

値引きの判断にも使う

「今月あと50万円売れば分岐点」というときに、値引きしてでも受注すべきか。限界利益がプラスなら固定費の回収に貢献しますが、その価格が次回以降の基準になることを忘れないでください。短期の判断と長期の値崩れは別問題です。

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経営者のコメント

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