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青色申告のメリット — 期限を1日過ぎるだけで失うもの

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赤字の繰越、少額減価償却資産の特例、家族への給与。創業期に効く制度がまとめて使えなくなります。

目次(5 項目)
  1. 法人の青色申告
  2. 期限が厳しい
  3. 1日でも遅れると取り返せない
  4. 個人事業の青色申告
  5. 承認が取り消される場合

法人の青色申告

法人の場合、青色申告の承認を受けると次の特典があります。

  • 欠損金の繰越控除 … 赤字を最大10年間繰り越し、将来の黒字と相殺できる。創業期に最も効く
  • 欠損金の繰戻還付 … 中小企業者等は、前期に納めた法人税の還付を受けられる場合があります
  • 少額減価償却資産の特例 … 30万円未満の資産を、年間300万円まで一括で損金にできる
  • 各種の税額控除 … 中小企業投資促進税制、賃上げ促進税制など。青色申告が要件
  • 帳簿調査に基づかない更正の原則禁止など

期限が厳しい

設立1期目の承認申請の期限は、次のいずれか早いほうの前日です。

  • 設立の日以後3か月を経過した日
  • 最初の事業年度終了の日

1期目が3か月未満の会社では、「設立から3か月」と覚えていると必ず間違えます。例えば9月20日設立で決算月が11月なら、期限は11月29日ではなく11月29日と12月19日の早いほう、つまり11月29日です。

2期目以降に申請する場合は、適用を受けたい事業年度開始の日の前日までです。

1日でも遅れると取り返せない

期限を過ぎると、その事業年度は白色申告で確定します。後から遡って青色にすることはできません。創業初年度が赤字だった場合、その赤字を繰り越せず、翌期に黒字が出たら満額課税されます。

設立日が決まった時点で、この1件だけは真っ先にカレンダーに入れてください。

個人事業の青色申告

個人の場合は、さらに直接的な控除があります。

  • 青色申告特別控除 … 最大65万円(複式簿記+e-Taxまたは電子帳簿保存)。55万円、10万円の区分もあります
  • 青色事業専従者給与 … 生計を一にする家族への給与を必要経費にできる(事前の届出が必要)
  • 純損失の繰越控除 … 3年間
  • 少額減価償却資産の特例

個人の申請期限は、その年の3月15日まで(新規開業なら業務開始から2か月以内)です。

承認が取り消される場合

  • 帳簿書類を備え付けていない、保存していない
  • 税務署長の指示に従わない
  • 2期連続で期限内に申告しなかった

特に最後は実務上よく起きます。赤字でも申告は必要です。期限内申告を守ってください。

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経営者のコメント

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