自動化できる範囲
クラウド会計を使うと、次はほぼ自動で処理できます。
- 銀行口座の入出金 … 連携して自動で取り込み、摘要から勘定科目を推測
- クレジットカードの明細
- 決済サービス(クレジット決済、QRコード決済、EC のプラットフォーム)
- 請求書発行システムとの連携 … 売上の仕訳が自動起票
- レシートの読み取り … スマートフォンで撮影
ここまで設定すれば、月末の作業は「推測された仕訳を確認して承認する」だけになり、規模によっては月1〜2時間で済みます。
前提条件:口座を分ける
自動化の効果を出すには、事業用の口座とカードを個人用と完全に分けることが不可欠です。混在していると、1件ずつ「これは事業か私用か」を判断することになり、自動化の意味がなくなります。
法人なら当然ですが、個人事業主も事業用口座を作ってください。
最初にやる設定
- 事業用口座・カードを会計ソフトに連携
- 勘定科目を決める … 使う科目を10〜20個に絞り、以降は揺らさない。期の途中で変えると比較ができなくなります
- 自動仕訳のルールを登録 … 「この取引先からの入金は売上」「この引き落としは通信費」。最初の1〜2か月で登録すれば、以降は自動化されます
- 消費税の経理方式を決める … 税込経理か税抜経理か
自分でやる場合の限界
次は判断が必要で、間違えると影響が大きい領域です。税理士に確認してください。
- 減価償却(耐用年数の判定、特例の適用)
- 期末の決算整理(経過勘定、引当金、評価減)
- 消費税の課税区分(非課税・不課税・軽減税率)
- 役員関連の取引(役員報酬、役員貸付金、社宅)
- 資産の取得・除却
- 補助金の会計処理(圧縮記帳)
費用の比較
| 自社入力 | 記帳代行 | |
|---|---|---|
| 会計ソフト | 月3,000円前後 | 月3,000円前後(事務所負担の場合も) |
| 記帳の費用 | 0円 | 月5,000〜30,000円 |
| 自社の作業時間 | 月1〜5時間 | 資料の受け渡しのみ |
月2万円の記帳代行を頼むと年24万円です。自社でやって月3時間なら年36時間。その36時間を営業に使ったらいくらになるかで判断してください。
おすすめの進め方
創業初期は自分でやることをおすすめします。理由は費用ではなく、どの数字がどこから来ているかを理解できるからです。自社の原価構造、固定費の内訳、資金の流れが体感で分かるようになります。
取引量が増えて手が回らなくなったら、その時点で代行に切り替えれば構いません。一度は自分で回した経験があると、任せた後も数字を読めます。
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